白露の大交流祭自戦記

お久しぶりです、ますたーです。天音杯のレポート以来ですね。

今回は先日開催された白露の大交流祭のレポートを書いていきたいと思います。

 

今大会の選出に至るまで

 

前回の天音杯では相棒であるハガネちゃんと影の相棒であるユキヒを捨てるという暴挙に出てしまいました。その罪を償うべく、オフシーズンの段階からハガネちゃんを重点的に使い、新拡張発売後は新規メガミとユキヒ・ハガネを組合せた二柱を積極的に使用していきました。

そんな中で気になるメガミと出会います。それがクルルアナザー(通称オヨヨ)です。

筆者は元々二幕時代ではハガネ/クルルをメインとして使っていました。しかし、新幕になるとライフの価値の変化やハガネが用意できる色マナの変化などを理由に使う事はほとんどなくなっていました。しかし、ハガネ/オヨヨという組合せはハガネ/クルルで使いにくいと感じていたカードが使いやすいカードに変化しており、使用感が非常に上がっていました(勿論個人差はあります)

そのため、新シーズン最初の研究はオヨヨの研究から始まりました。そして始まってすぐに謎の研究が始まります。それが枢式RTAです。

その名の通り枢式がいかに早く決められるかを競う研究だったのですが、これが存外盛り上がってしまい、約2か月という長期間に渡ってこれらの研究は続きました。

一見すると非常に無駄にも思えるこの2か月でしたかいくつかの事実が分かりました。

 

オヨヨというメガミはその気になれば約3ターンで枢式を揃えられるという事。

(これについては詳しく書きたい気はしますがいつになる事やら…)

自分がオヨヨを使うと爆発するという事。(大会通算718)

 

特に二つ目の事実をじっくり検証出来たのは大きく、もし仮に検討期間が短ければ好きなメガミを使いたい心の弱い筆者は大会直前にオヨヨになびいていたかもしれません。何にせよ2か月と言う長い期間をかける事でオヨヨに走らないという強い決心が出来ました。

 

枢式RTAの研究を進める一方で、ユキヒ/ハガネと他に相性の良いメガミがいないか探していました。最初は新規メガミを中心に探索していき、サイネBやヤツハ辺りが有力な候補として挙がりましたが、どちらも今一つパワー不足という結論に達しました。

そんなある日、諸般の事情からとあるメガミに注目する事となります。それがトコヨです。

S4は序盤から果てしない暴力環境でした。どこの大会の優勝報告を見ても古Xばかりで、三柱環境でも古刀が中心に回るであろうことは容易に想像出来ました。そんな環境下でトコヨを採用した所、改めて暴力への対応力に魅力を感じました。そして8月の交流祭。扇傘鎚で参加した所、見事に古XYの三柱を4枚抜きして優勝します。

この時点で心は決まりました。一応その他の傘鎚Xの研究も続けはしましたが、本命はあくまで扇傘鎚の三柱と言う事で一か月間みっちり研究を進めていきました。

 

 

初戦:トコヨ/ユキヒVSトコヨ/サリヤ(ユリナA)

 

初戦は九州のほたるさん。お相手は古刀入りの三柱ですが、古扇も古騎一定の絡め手耐性を持っており、簡単には古刀を返せません。しかし色々考えているうちにそもそもこれ扇騎返しで良いのでは?と言う気持ちになります。扇鎚が返ってくると少々厄介ですが、ユキヒが返ってくればクリンチでクロックリードは取れますし、何よりお相手がこちらのハガネをかなり警戒していたので、扇傘返しを読んで扇騎を返します。BANは想定通りハガネ、これは恐らくこっちが有利なはず。

 

構築

梳流し、雅打ち、要返し、ふりはらい/たぐりよせ、ふりまわし/つきさし、ひきあし/もぐりこみ、えんむすび

無窮ノ風、常世ノ月、ゆらり

 

序盤からふりまわしでテンポリードを奪うと、梳流し・要返し・つきさしなどでライフ面でも大幅にリードを奪う。お相手も早めにヤクシャに変身して反撃を狙いますが、構築の関係で燃料が不足しがちになり中々攻め切れない。結局つきさしを当ててライフ9-4になったところでお相手が投了。幸先よいスタートとなりました。

 

 

二戦目:トコヨ/ハガネVSユリナA/コルヌ(オボロA)

 

二戦目は関東勢のshirohaさん。ここで今回鬼門だと思っていたオボロAとコルヌが同時に来てしまう。事前検討でも扇鎚VS古戦は不利だと判断していたため戦をBANして古橇を残します。相手は傘BANで扇鎚残し。

 

構築

梳流し、雅打ち、詩舞、風舞台、砂風塵、超反発、円舞錬

久遠ノ花、常世ノ月、大天空クラッシュ

 

刺さるかどうかは分からないが、直前に開発した最新型デッキを採用。

試合は先行を取ってまず1宿し、更に次のターンは手札を使って前進宿しを行います。返しに相手は前進からウパシトゥム。凍結はいやだったので集中は無駄になるもののこれを詩舞で避ける。返しに梳流しを打ちに行きたいところだったのですが、フルリソースで前進してしまうとかじかみ剣の舞が刺さってしまうために攻めに行けない。ここで1リソースの無駄が響くとは…。

ここからは相手の凍結に苦しめられる展開が続き、中々梳のクロックが取れない。緊急回避用の風舞台も沈み続け、相手の攻撃に晒され続けます。

試合は続いて終盤戦、相手の攻めに対して久遠を吐かされると残りライフ1でフレアが6に。この時点で凍結によるオーラ固めでフレアが溜められず、常月大天空の勝ち筋が完全に消滅してしまいます。

もしも2ターン目にAP損せずに宿しを行っていたら…。そんな事を思いながら最後は全凍結を喰らって敗北となりました。

 

 

三戦目:トコヨ/ユキヒVSユリナA/ウツロ(ヒミカ)

 

三戦目は九州のひるすさん。またしても古刀、そして横には銃と鎌。まっすぐな古刀系と中々当たらないですね。BANに関しては銃鎌残しは嫌だし古銃の一撃の瞬発力も嫌だったので、古鎌を残す。相手は扇傘残し。地味に傘鎚返しが嫌だったのでほっと一安心。

 

構築

雅打ち、要返し、ふりはらい/たぐりよせ、ふりまわし/つきさし、かさまわし、ひきあし/もぐりこみ、えんむすび

久遠ノ花、常世ノ月、くるり

 

初戦の構築から梳流しを抜いて傘回しを採用。序盤からダスト回収を小まめにしながらクリンチを積極的に行っていく展開に。相変わらず安定したライフクロックで積極的にライフリードを奪っていと、そのまま前方向でライフを詰め、最後の連撃も余裕を持って耐えて勝利となりました。

 

 

四戦目:トコヨ/ハガネVSユリナA/ヒミカA(オボロ)

 

四戦目は名古屋勢の謙信さん。ここで遂に仮想敵の古忍が目の前にやってきます。しかし古炎を返したほうが影菱による上振れも無いのでは?と言う事で古炎を返す事に。しかし、この選択を後悔する事となる…。

 

構築

梳流し、雅打ち、詩舞、風舞台、砂風塵、超反発、円舞錬

久遠ノ花、常世ノ月、大天空クラッシュ

 

二戦目同様、最新式の大天空構築を採用する事に。そういえば二戦目でこの構築の解説をしていなかったので簡単に解説を。

このデッキ最大のポイントは大天空型にもかかわらず鐘鳴らしが入っていないという点です。鐘鳴らし最大の強みは大山脈リスペクトを絡める事でリーサルを2点伸ばせる事です。しかし、リスペクトを採用しないのであれば優先度は下がり、しかもこの構成なら風舞台からのフルリソース後退で最大9歩まで下がることが出来るので、不完全浦浪嵐のケアまで出来ています。それならば円舞錬と超反発をガン積みして梳流しでクロックを取りに行ったほうが道中で戦いやすくなるのです。

フレア破壊しながらライフクロックを奪い、決死は大天空でスキップする。古刀相手にこれ以上刺さる戦術は無いはず…!

 

相手「癇癪玉!火炎流!バクドラ!殺意!」

 

ヤバい、2距離で張り付かれて一生リソース削られる!ていうか一生炎天のケアさせられてる()。オボロと違って1距離で振れる火炎流が地味に偉く、風舞台で楽に避難する事が許されない。これなら古忍返すのが正解だったか…?

ライフ不利で迎えた終盤。何とか風舞台から大天空のチャンスを作る。相手のオーラは5で不完全浦浪嵐を構えているが、砂風塵でオーラを削れば8後退大天空がライフに通る…!

 

相手「砂風塵に対応不完全浦浪嵐」

 

何でそこに深浦合わせられるんですか!?ふるよに上手かよ!!

とはいえここでフレアが減ってくれたおかげでしばらくゆっくり出来る時間が訪れる。

この後月影落をぶっぱされ久遠を吐かされるが、相手は間合2でしゃがみを選択。返しのリソースは5つだったが手札に詩舞を握っていたので、6後退で6/3大天空でリーサル!

この日一番疲れた試合でした…。

 

 

五戦目:トコヨ/ハガネVSヒミカ/チカゲA(コルヌ)

 

迎えた最終戦は九州のkmさん。元々関東にいた方で、二幕時代から面識はあったのですがこの舞台で当たる事になるとは…。お相手はヒミカ使いなのでマッチ段階から予想はしていましたが、この日初めて古刀のいない三柱と当たる事に。個人的にヒミカを相手するのが苦手なのでヒミカBANは考えたのですが、その場合先ほど負けたコルヌを相手する事になります。二戦目で改めてコルヌが厳しい事も把握していたので、ここは日和らずに相手の得意分野であるヒミカに挑みます。

 

構築

梳流し、雅打ち、詩舞、要返し、風舞台、遠心撃、砂風塵

常世ノ月、大破鐘メガロベル、大重力アトラク

 

対銃意識のコントロール構築を選択。メガロベルを打ちやすくするために久遠ノ花を抜いて常世ノ月を採用します。序盤は相手の攻めを最低限にいなし、徐々に前へと前進していきます。相手はヴァーミリオンフィールドまで採用していた為更なる追撃を受けますが、こちらも逆にアトラクトでもぐりこみ、メガロベルでライフ差を返します。

その後遠心撃で相手のハンドを破壊したり、梳流しに叛旗を吐かれたりしながら迎えた終盤。残りライフ6のこちらに対して相手はスカーレットイマジンから勝負に出ます。シュート、番傘、バクドラ飛苦無、ラピッド、マグナムと連撃を仕掛けてきますが、手札の詩舞でオーラを補充してリーサルを回避します。

最後は前進から雅打ちをライフに当てて勝利!

 

 

という訳で今回の白露の大交流祭は41敗でなんとか入賞を果たしました。今回はシーズン序盤から大ユリナ環境で、実際上位入賞者でもユリナを使っていなかったのは僅か二人でした。そうした環境下で、しっかり自分の色を出した三柱で結果を残せた事は、自分のやってきた事が間違いじゃ無かったと肯定してくれるようで非常に嬉しい結果となりました。

今回の結果も自分一人だけの結果だけでなく、いつも対戦してくださる皆さんや、今回来れなかったメンバーを含む研究会の仲間のお陰です。

そして毎度のごとく運営してくださっている公式の皆さんにも感謝の言葉が尽きません。

 

皆さん本当にありがとうございました!