神語りの脇役がガチ勢ばかりな件

お久しぶりです、ますたーです。前回のハガネAプレビュー記事はアクセス回数がとんでもない事になり、とてもたまげました。皆さま本当にありがとうございます。

 

さて、今年のアドベントカレンダー記事は昨年と違って真面目方向の記事を書こうと思っていました。ですが直前にちょっとしたネタが脳内に降ってきたのでそちらを書いていこうと思います。

今回の記事は『神語りの脇役がガチ勢ばかりな件』です。

 

 『神語りの脇役がガチ勢ばかりな件』

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※本記事は『桜降る代の神語り』『八葉鏡の徒桜』のネタバレを含みますのでご注意ください。

 

『ふるよに』というゲームは物語の背景設定がとても綿密に設定されている事でも知られており、その象徴的な存在が公式小説の『桜降る代の神語り』『八葉鏡の徒桜』の二作品です(以後『神語り』『徒桜』)。

『神語り』は既に完結済みの作品で、本作の登場キャラクターであるユリナの人間時代の物語が、様々な魅力的な登場人物たちと共に描かれています。『徒桜』については現在公式ブログにて連載中で、謎の存在であるヤツハを中心とした物語が描かれています。今回はこの『神語り』を中心に話していきます。

この『神語り』ですが、人間天音揺音の物語だったこともあり、人間のミコト同士で戦う描写も非常に多く、様々なミコトが登場しています。そして、これらのミコトの中には人気の高い人物も多く、実際にこれらの名脇役たちの宿している二柱を模して遊んでいる人も多くいます。実際に筆者もよく彼らの宿している二柱と名前を使って大会に出たりしているのですが、大会に出るたびにこう思ってしまいます。

 

 

この二柱めっちゃ強いんだけど?

 

 

そうです、彼らの二柱は何か全体的に強いんです。序盤の強敵から途中で仲間になる人物に至るまで、主要な登場人物が宿す二柱は何故か『ふるよに』のゲームで使っても普通に勝てる二柱ばかりなのです。

という訳で今回は、そんな『神語り』に登場した人物が宿していたメガミの組み合わせについて、『ふるよに』のゲームでの強さと合わせて解説していきたいと思います。

 

 

※今回のルールとして後にメガミとなる人物、『ふるよに』に実装されていないメガミを宿していない人物は除いています。というか思いついた人物を列挙しているだけなので抜け漏れは多いかと思いますが悪しからず。

 

 

龍ノ宮一志:ヒミカ/ハガネ

 

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まずは『神語り』序盤で登場する龍ノ宮一志です。序盤だけの登場ながら『神語り』全体を見た時に重要な立ち位置におり、間違いなくこの世界における“強いミコト”です。

そんな彼の宿している二柱がヒミカとハガネです。この二柱の組み合わせは対応を完全に捨てた攻め一辺倒の組み合わせですが、その破壊力はすさまじく、『遠心撃』や『大天空クラッシュ』の一撃で7∼8点持っていく事もザラです。二柱のキャラクター性とは裏腹に、緻密な立ち回りが要求されるのが欠点ですが、大規模大会などの大きな大会で結果を残した実績もあり、このゲームの歴史で見ても、強い部類に入れていい二柱である事は間違いないでしょう。

 

 

佐伯識典 シンラ/ライラ

 


序盤の端役かと思いきや物語終盤まで重要な役割を担い続けた佐伯識典ですが、宿している二柱はこのリストの中ではおとなしい方でしょう。実際にシンラ/ライラという組み合わせになじみが無い方は多いのでは無いでしょうか。しかし、この組み合わせは早い段階からシンラのカードでゲージを稼ぎ、間合2にたどり着く頃にはゲージが十分なゲージを持って攻撃が出来るという相性の良さを持っています。それでいてシンラらしい絡め手を搭載する事も出来るこの組み合わせは、過去に大規模大会で結果を残した実績もある確かな歴史を持った組み合わせなのです。

 

 

五条綴  クルル/ミズキ

 

 

典型的な小悪党っぽい立場でありながら、何度も作中何度も主人公一行を苦しめた五条綴ですが、彼の宿しているクルル/ミズキという組み合わせも例に漏れず強力な組み合わせです。先述したヒミカ/ハガネとは正反対でこの二柱は非常に防御に長けた組み合わせとなっており、豊富な対応札で相手の攻撃を防ぎながら『えれきてる』や『三重膝丸櫓』でライフを奪う戦術は非常に強力です。登場して間もなかったS5当時では、祈祷師ライラの攻撃を捌きうる防御力が注目され、人数の多い交流祭で優勝するほど強力な組み合わせでした。

一つ残念な事に、原作で五条はサイネとの決闘時に枢式を使用しているのです。どうやら彼には眼前構築の才能は無かったようです。

 

 

闇昏千鳥 オボロ/ユキノ(ユキヒ)

 


今作の登場メガミの一柱であるチカゲ。彼女の人間時代にいいた実の弟が闇昏千鳥です。彼自身長きにわたってユリナ達を助け続けた重要人物なのですが、そんな彼の宿しているメガミはオボロとユキノという二柱です。このユキノというメガミは、ユキヒの一面ともいえる存在なので、彼は実質的にオボロ/ユキヒという組み合わせを宿している事になります。このオボロ/ユキヒですが、『壬蔓』と『はらりゆき』を継続して使うコンボがとてもに強力で、S1から直近の季節戦まで幾度となく結果を残し続けている由緒正しき強い組み合わせです。

そんな二柱を宿し、最後までユリナ達を助け続けた彼もまた『神語り』における英雄の一人と呼んでも良いのではないでしょうか。

 

 

古鷹京詞 トコヨ/カナヱ

 

 

文化人としての側面を持っている古鷹京詞ですが、彼の宿しているトコヨとカナヱの組み合わせは非常に強力です。この組み合わせは、フレーバー上は歴史や芸術などの文化的な側面が強い組み合わせですが、その強さは最新環境でも戦えるレベルを保持しています。 終幕を目指した特殊勝利ルートは勿論のこと、『梳流し』や『ほかげきらぼし』でクロックを刻みながらライフを奪う構築もあり、S6の通常選択でも優勝が狙えるだけのポテンシャルを秘めています。

今思えば、そんな二柱を宿した彼を打ち負かしたユリナは流石としか言いようがありませんね。

 

 

瑞泉驟雨 クルル/ウツロ(終章ウツロ)

 

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『神語り』のラスボス的存在である瑞泉驟雨ですが、メガミの組み合わせで言えばこの中でも良心的な部類に入ります。彼の宿しているクルル/ウツロという組み合わせが環境レベルで戦っていた経験はありません。しかし彼がユリナと戦った最終決戦の後、ウツロが真の力を解放して終章ウツロとして姿を現し、ユリナ達の前に立ちはだかります。これは『残響装置:枢式』の元となっている描写です。つまり彼は最終決戦の場面で、クルルと終章ウツロを宿していたのとほぼ同義なのです。このクルル/終章ウツロと言う組み合わせは、S3当時猛威を振るっていた終章ウツロの中でも有力な組み合わせの一つであり、大会でも多くの実績を残していました

流石にラスボスだけあってしっかり強い二柱を宿していたんですね。

 

 

いかがだったでしょうか。『神語り』にはこのほかにも様々な魅力的な登場人物が登場します。また、現在連載中の『徒桜』も同様に魅力的な登場人物たちに溢れています。『ふるよに』のゲーム本体と公式小説。これら両方に触れる事でもしかしたらもっとこのゲームを楽しめるかもしれません。

 この記事が皆様の『ふるよに』ライフの助けになる事を祈っております。

 

 

 

 

 

おまけ

 

これだけで終わってしまうのも少々物足りないかと思いましたので、今回登場した組み合わせのサンプルデッキをこちらで紹介します。

 

 

ヒミカ/ハガネ

 

フルバースト、バックステップ、バックドラフト、遠心撃、砂風塵、大地砕き、鐘鳴らし

スカーレットイマジン、大天空クラッシュ、大山脈リスペクト

 

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この構築の勝ち筋は『遠心撃』か『大天空クラッシュ』によるワンショットキルです。『遠心撃』によるワンショットは『バックドラフト』と『鐘鳴らし』のダメージアップを『大山脈リスペクト』で重ね掛けして5/7の『遠心撃』を叩き込む事となります。手札を2枚抱えていれば『スカ―レットイマジン』から山札を引き切れるので、相手のオーラが少しでも薄い状態でターンが返ってくれば確定でコンボが決まります。相手に『遠心撃』のケアをされ続けた場合は試合展開が遅くなっているはずなので、じっくりフレアを溜めてもう一つの勝ち筋である『大天空クラッシュ』でのワンショットを狙いましょう。

 

 

シンラ/ライラ

 

立論、反論、引用、煽動、獣爪、風雷撃、流転爪

完全論破、雷螺風神爪、円環臨廻旋

 

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この構築は間合の広いシンラの攻撃札でゲージを稼ぎながらビートダウンする構築です。『引用』で相手の攻撃札を使うことが出来ればその分のゲージも上げることが出来るので、全体的にゲージは上がりやすく、早くから『風雷撃』を高い打点で打つことが出来ます。『完全論破』のコストが下がって採用しやすくなった事なども追い風で、ビートとコントロールをバランスよくこなすことが出来る組み合わせといえるでしょう。

 

 

クルル/ミズキ

 

えれきてる、くるるーん、もじゅるー、りふれくた、撃ち落とし、号令、防壁

どれーんでびる、いんだすとりあ、三重膝丸櫓

 

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この構築は『えれきてる』を軸としたクルルの構築の中でもトップクラスに強力です。対応の使いやすさもさることながら、『三重膝丸櫓』と『どれーんでびる』の相性が非常に良く、終端のカードを使った時の再起効果が攻防共に働いてくれます。この守りを突破するにはそれこそ1ターンに4∼5回以上の攻撃を重ねる必要があり、一筋縄で突破できる構築ではないと言えるでしょう。

 

 

オボロ/ユキヒ

 

鋼糸、影菱、忍歩、しこみばり/ふくみばり、しこみび/ねこだまし、ふりはらい/たぐりよせ、かさまわし

壬蔓、はらりゆき、くるり

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所謂「みかはら」型と呼ばれる構築です。『しこみび/ねこだまし』と『かさまわし』でオーラを保ちながら、『壬蔓』と『はらりゆき』を毎ターン継続して使いまわします。基本行動の大半を後退に回したとしても、『かさまわし』によるオーラ補充が出来るので、かなり強力なレンジロックを決める事が出来ます。

この組み合わせは電源版の中でも強力な組み合わせの一つなので、電源版での勝率を上げたい人にもおすすめです

 

 

クルル/終章ウツロ

 

あくせらー、くるるーん、とるねーど、もじゅるー、重圧、影の壁、遺灰呪

どれーんでびる、びっぐごーれむ、残響装置:枢式f:id:Horiemon:20201203214311p:plain

 

正直なところ、S6におけるこの二柱の有用な使い方を理解できていません。ですが、終章ウツロの特徴である『残響装置:枢式』を生かしたデッキを組むならこのような構築が考えられるでしょう。序盤は『びっぐごーれむ』での展開を狙いながら、ライフが減ってきたタイミングで『残響装置:枢式』を展開します。相手がじっくりダスト枯らしを狙うなら『びっぐごーれむ』でのクロックで削り、大技でライフを取りに来るならば出来たダストで終焉の影を蘇らせにいきましょう。

 

 

トコヨ/カナヱ

 

雅打ち、詩舞、要返し、風舞台、空想、脚本家、断行

久遠ノ花、たまゆらふみ、あたらよちよに

 

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今を時めきすぎて2枚もの禁止カードが存在しているカナヱですが、この二柱についてはその2枚が無くてもきっちり高い防御力を有した組み合わせとなっております。それでいてこの二柱は終幕による特殊勝利を狙うのも容易です。今回の構築の場合、

2T目に『要返し』で《粒立て》達成、3T目に『風舞台』を絡めて《位置取り・裏》達成、早ければ4T目に《鼓動》達成、そこから2T以内に《明転》を達成し、最後に『久遠ノ花』で《桜飛沫・裏》を達成、と7~8T目に特殊勝利を決めることが出来ます。

他にも本記事で振れた赤幕ルートも強力なので、非常におすすめの二柱となっています。

 

 

画像クレジット:ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME