巫鏡杯自戦記(後編その1)

どうも、ますたーです。

今回も前回に引き続き、巫鏡杯のレポートを書いていきたいと思います。

 

巫鏡杯自戦記(後編その1)

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※今回の記事は巫鏡杯本戦のアーカイブの内容をもとに解説しております。以下にリンクを貼っているので合わせてご覧ください。


www.youtube.com

 

二回戦:薙嵐VS傘勾(面)

 

※眼前構築は1:22:20頃から桜花決闘は1:29:20頃からになります。

 

二回戦の相手はzicoさん。激戦の神奈川予選を抜けており、一回戦では個人的に優勝候補筆頭だったテトまるさんを破っています。そんなお相手の三柱は傘勾面。予選と同じ三柱ですね。このマッチはお互いにカナヱとの対戦は極力避けたいのでお互いにカナヱBAN。薙嵐VS傘勾となりました。

しかし傘勾はクリンチ気味に動く択と中空で桜花を振る択もあるので正直構築段階での難しい相手となっております。実際この時もギリギリまで眼前構築を悩んでおり、1:27:15頃で眼前構築最後の瞬間が映っていますが、10枚のデッキが確定したタイミングが眼前構築終了の3秒前でした。最終的な判断としては相手がクリンチ気味に来た時に刺さるように、全体的に中距離に寄せた構築を選択しました。

 

構築

 

八方振り、薙切り、石突、圏域、衝音晶、無音壁、暴風

律動弧撃、響鳴共振、音無砕氷

 

試合は双方1宿しからスタート。先行2ターン目に相手がひとり目覚めてを開け、ダストを回収しきった時点でほぼ桜花ルートなのが確定。この時点でこちらとしては読みを外されて嫌な気持ちになりました。

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返しのターンのこちらの動きの意図はほぼ解説の通りで、加えて相手が無理に前に来た場合に簡単に八相八方を振るために最低限のオーラだけ保持しておきました。

1:33:30の双剣オーラ受けは、最低限衝音晶と音無砕氷は構えていたので強気にオーラ受けを選択。実際にこの後飛んできたしこみびは衝音晶で受け切れました。

返しのターンは無音壁を納2で展開しましたが、こちらも解説の通り返しのターンになるべくオーラを持っていたくなかったので、1ターンだけ1オーラ持てる無音壁の使用を選択。実際に返しのターンに相手が間合6までしか来なかったのでこの選択は正解でした。

 

 

次のターンに再構成から引いてきたのは衝音晶圏域。この圏域の存在が今回の構築を取った最大の弊害で、中空での殴り合いが確定している本対戦において、完全に緑色のゴミと化してしまいました。そうした問題も抱えていたため、ここから逆転のために少しずつ強気な動きを増やしていきます。その最たる例が1:37:40の1前進からの八方振で、ここでひきあしをケアして宿し前進までしてしまうと本格的にリソース負けしてしまいます。なので手札がかさまわし+しこみび/ねこだましである事にかけてひきあしのケアを切って動き、実際に通すことに成功しました。追撃の薙切りでライフを奪うとそのまま間合3まで行ってエンド。本当は間合2まで行きたかったのですが、衝音晶は使う可能性があったので手札に残しました。しかし結果的にこの後のターンの動きを見る限り伏せて前進しておくのが正解でした。

返しのターンに相手は桜花を振りながら5まで下がってしこみび+かさまわしの動きを選択。この辺りから、持って無いけど果て果ての圧を出して相手の動きを制限する動きを目指した方が有効かもしれないと考え始めていました。

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返しのターンは2前進から暴風を使用。この際、次ターンに無音壁を使いたいと思っていたので、手札の無音壁まで伏せての3前進は選びませんでした。1:43:15の相手のオーラ受けに対して即風1で前に行こうとしましたが、ここで雷2でオーラをいじめた方が良い可能性があったので再考。結果的に風1での前進を選びました。

返しの相手はふりはらいから1/2の桜花を使用。更に前進してから傘を返すことで、ひきあし・つきさし等の圧をしっかりと出してきました。

 

 

ターンが返りこちらは再構成。ボトムの石突を引いても良かったのですが、薙切りと八方振りが無い山を長く続けたくなかったので、ここで再構成をかけました。トップから来たのは石突と圏域またしてもいらない子がトップに来ましたね。無音壁を貼ることで八相になれたので守りは大丈夫でしょう。

返しのターンに相手は4距離まで下がってから桜花を使用。ここは解説の通り見切りケアの動きでしょう(まあどっかの緑に枠を取られてるせいで入ってないんですが)。更に追撃の桜吹雪が飛んできますが、簡単に下がられるのもオーラを補充されるのも癪なのでわざと自前のオーラまで使ってオーラ受けし、桜吹雪の効果は後退を選びます。その後相手はオーラ5を作ってエンド。

返しのトップで薙切りは引けたものの八方振りは引けず。泣く泣く薙切りだけライフに当てて前に行きます。

返しの桜花は3/2でそろそろ苦しいスタッツに。ここは一旦衝音晶からオーラ受けしますが、追撃のふりはらいがライフに刺さってしまいます。

ターンが変えってこちらの手札は暴風、石突、八方振り。衝音晶で下がって間合3のこの場面ですが攻め方が難しい。というのも相手の残りライフは6もあり、しかもここまでの展開から恐らくラストの切り札はくるりだと予想出来ました。

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仮にここで全手札を使い切っても削り切れず、次の山札まで必要なのはほぼ確実です。それらを踏まえて動いたのが1:54:40頃からの連撃で、状況に関係なく汎用的に使いやすい暴風を残して石突から動き始めます。次の八方振りですが、抱えている可能性のあるもぐりこみをケアするか少しばかり考えます。結果どうせ次の桜花は受け切れないし、ここで八方振りを確実に当てた方が利得がデカいと考え、無理矢理間合5まで下がってから八相八方を使用。相手の傘が開いてて桜花以外碌に飛んで来ないだろうという予想もあったのでここはオーラ0で返します。

 

双方のオーラが0の返しのターン。こちらは一つあるお祈りをしていました。それは相手が果ての果てのケアを切って特攻してこないでくれというお祈りです。先の構築紹介にも書いた通り、今回こちらは果ての果てを採用していません。前のターンのターンに無理攻めしていかにも果ての果てがあるようなオーラいじめを敢行しましたが、その正体は音無しか構えられてないマグロなのです。ここで果ての果てが無いってバレたらもうお仕舞いなのです。これに対する相手のアンサーは先に影の両手でこちらのフレアを破壊することでした。これにより果ての果てケアを切ることなく桜花が飛んでくる結果となり、個人的に上手いこと攻められてガッカリした気持ち半分、果てが無いのがバレなくてホッとした気持ち半分といったところでした。相手はこの後、追撃の桜吹雪まで振ってきたためここもライフ受けして遂にライフが逆転します。

 

 

ターンが返って再構成。この時、ひそかにチャンスだと思っていました。というのも相手の手札1枚はかさまわしで確定。切り札が最も硬くて四季とくるりみが限界なので相手は実質オーラ6ライフ4という状況でした。つまり八方振り+石突のような引き方をしてしまえば、リーサルすら狙えるような状況だったのです。勝利の可能性もある再構成直後のトップは…

 

衝音晶 

圏域

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※1:59:55参照

 

圏域お前何回トップで来れば気が済むねん!!!

これは困りました。あまりに弱すぎる引きに、動画でもわかるレベルで崩れ落ちてしまいました。仕方が無いのでオーラ2つだけ構えてエンド。最低限死ななそうな守りだけ固めます。

返しのターンに入り相手は長考。2:07:10辺りまで悩んだ相手は最終的にたぐりよせでお伺いを立ててきました。この受けは少し悩みましたが、ここで前に行かれてしゃがまれるとめんどくさく、それに加えてこの時点で残り時間が5分を切っており、次のターンがラストターンになる可能性があったので、ここで衝音晶を切りました。相手は予想通り前に行ってしゃがみます。

返しのトップは石突と無音壁でまたしてもトップから攻撃札が重なりませんが結果的に好都合。即無音壁を打ってエンドし、次のターンを生み出します。

そして返しの相手の最初の思考時間中に制限時間が経過。エクストラターンに入ります。相手は四季で果て果てをケアしながら5/2の桜花を発射。こちらとしてはライフは大切にしなければならないので無音壁を生かしてオーラ受けします。更に相手は5まで下がって桜の双剣を使用。四季の再起を目指します。こちらとしてはライフは大切にしたいのでこれを音無砕氷で捌きます。

そういえば話題になっていたのが2:10:50からの1/0になった桜の双剣をオーラ受けした場面。この場面でのオーラ受けの意図は確かに解説の通り、万が一その場でひきあしを構えられた場合に八相八方を打ちやすくするためでした。しかし、結局律動弧撃を打つためにどちらにせよ宿しが必要な場面だったので、あそこのオーラ受けは不要でしたね。

 

そして最終ターン。正直ターン終了時のかさまわしで手札が割れた時点で勝ちは確信していました。何せこのターンに1点削れば勝ちでしたからね。という訳で最後は八相八方→律動弧撃で相手のオーラと対応を全て剥がし切り、薙切りと暴風で残りのライフを削り切って勝利となりました。

 

※2:13:10頃から頻りに圏域の事を指差していますが、これは圏域に対する恨み節を放ちまくってる筆者の図です。

 

 

という訳で以上が二回戦の解説でした。前の試合で助けられたカードに次の試合で振り回される。本当に面白いゲームですね(白目)。

 

という訳で予定外に長くなってしまったので今回はここまでとします。次回は準決勝の解説をしていきます。