巫鏡杯自戦記(後編その3)

どうも、ますたーです。

今回は巫鏡杯のレポートの最終回、決勝戦のレポートを書いていきたいと思います。

 

巫鏡杯自戦記(後編その3)

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↑かわいい

 

※今回の記事は巫鏡杯本戦のアーカイブの内容をもとに解説しております。以下にリンクを貼っているので合わせてご覧ください。


www.youtube.com

 

決勝

 

決勝の相手はカリンさん。第一回の全国大会覇者で、二年前の招待選手大会の際には決勝で戦って負けています。なので二年ぶりの配信卓での戦いとなりました、これはリベンジしたい。

そんなお相手の三柱は銃金橇です。多くの人はこの三柱を初めて見たとき、この三柱本当に強いのか?と思ったことでしょう。しかしこの三柱こそ、前編でわずかに触れた、一週間前に見つかったウルトラCなのです。

 

試合の解説に入る前に、大会前の話をしましょう。

今回の三柱を考えるにあたって、当初は予選でも使った銃金を軸にした三柱も考えていました。しかし1か月前の段階で、銃笛金、銃金嵐、銃金橇辺りまで検討した時点で、この軸だと勝率が安定しないと判断し、銃金軸の三柱を諦めました。

以上のリストに載せてあることから分かる通り、一か月前の時点で銃金橇は諦めた三柱でした。主な理由は金橇への不安でした。当時、金橇で強化するカードと言えば旋回刃が筆頭候補でした。

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このカードは強化することで、【常時】効果のデメリットをほぼなかったものとし、そのうえで最大5/4という化け物スタッツを手に入れることが出来るため、ハガネAの隣に置くメガミとして非常に有力な候補でした。しかし最終的に適正間合が6までしか伸びないことから、この二柱の守りの核となるレンジロックと相性があまり良くなく、安定した勝利を掴めないと判断せざるを得ませんでした。

その後、TL上で雪刃の間合がもっと後ろだったら強かったのでは?みたいな話題が出た際に、じゃあ雪刃強化したら強いのでは?と考えて試したりもしましたが、結局こちらも上手く行きませんでした。

加えて、そもそも個人的に銃橇があまり得意ではなかったということもあり、この三柱にそこまで時間を割くのは意味がないと切り捨ててしまいました。

 

ではなぜ一週間前になってこの三柱、ひいては金橇が話題に上がったのか。それは、まだ試していないもう1枚のカードを強化したら強いということが分かったからです。

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剣の舞を強化するという発想は、今回の対戦相手であるカリンさん他数名と深夜に雑談している最中に生まれたものなのですが、これははっきり言って盲点でした。剣の舞は強化前の時点である程度打点が期待でき、最も間合が後ろなカードだということも相まって、錬成攻撃のお供として横に添えるべきカードだと考えていたからです。しかし、その時出た結論は当初の想定を遥かに超えていました。

そうです、火力なんてそもそもこれだけで十分だったんです。

 

金橇の強さが知りたい方は、本戦アーカイブ2:37:00~の試合を見ていただければ分るでしょう。凍結というシステムと錬成攻撃の相性の良さに加え、ハガネとコルヌが持つリソース破壊能力&レンジロック能力が見事にマッチしたこの構築の強さは、筆者の想像を遥かに越えたものでした。この発見もあり、この三柱は大規模一週間前のタイミングで行われた縁杯の一大会で、見事に全勝優勝を掻っ攫って行きました。

 

この三柱の登場は非常に悩ましいものでした。まず第一に自分の三柱で金橇に勝てるか?というものでした。元々自分の3柱には、カナヱがヒミカに弱いため出来ればヒミカはBANしたいという考えがありました(勿論厳密にやれば勝てるマッチもありますが、そもそもヒミカ対面が苦手なのでBANしたいという気持ちは変わりません)。そのためヒミカBANした場合は金橇と戦うことになりますが、サイネは切り札打点が機能しづらく、ライラAはそもそも適正間合を踏めるかすら怪しい、という状況でした。カナヱの終幕なら勝てる余地もありそうでしたが、それもBANで封じられています。正直この勝負を勝ち切る自信はこの時点ではありませんでした。

そして、もう一つの悩み。それは自分で銃金橇を使うかという問題です。

正直この三柱は自分にとって魔法のような三柱でした。なんせ、元々候補に入れていた三柱だからある程度の知見があり、今までとは全く違うメタ外から現れた三柱であり、それでいてその強さは既に実証済み。

何より大好きなハガネちゃんを思う存分に使える三柱なのです。こんな都合が良いこと普通ありますか?

 

ですがこの存在が自分には悪魔の囁きにしか思えませんでした。最終的に以下の理由でこの三柱は捨てることとしました。

 

・発見が一週間前だということで、流石に追加で検討する時間が足りない

・元々のネックでもあった銃橇に自信がない。そして当日ここが一番返ってきそう。

・薙鏡面を使いそうな人がいて、恐らくここに対して不利を背負う。

・当日リザーバーでカリンさんが来た時に完ミラーになってマジの虚無。

 

これらの理由を踏まえて薙嵐面を選択し、一応銃金橇に対しても当たった時のために最低限の対策は練っておきました(それでも一番の望みは道中で誰かが倒してくれることでした)

 

 

そして決勝。まさか本当に戦うことになるとは…。とはいえこちらには秘策がありました。それが薙嵐が返ってくる事を読んでの銃金返しです。

銃金の初動は1Tか2Tにマテリアルでシュートを埋め、3Tに錬成シュート+ラピッドファイア+マグナムカノン辺りで連撃を仕掛けてくるのが基本で、こちらの受け方次第で錬成攻撃だけ振って終わったりするなどのバリエーションを持っています。

だからこそ極端な前進と5点以上のオーラの保持は、相手にとってかなり脅威になります。予定していた動きは以下の通り。

先攻時:1T空駆け→2T風走りから薙切り八方振り→3T無音壁

後攻時:1T前進×2から風走り→2T無音壁or空駆け

これにより3Tの連撃に間合かオーラの最低でもどちらかで相手の予定を崩せるはずです。更に、元々カリンさんと話していた際にカナヱは金橇ではやりたくないという話も聞いていました。

という訳で決勝のBANはコルヌ。これで薙嵐が返ってきて優位に戦えるはず!

 

決勝:嵐面VS銃金

 

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【悲報】検討外のマッチ発生

これは完全に困ってしまいました。正直未検討で何もわかりません。ですが、こうなってしまったものは仕方がありません。腹を括って終幕でのスピード勝負に挑みます。

 

構築

 

暴風、風走り、空駆け、空想、脚本家、断行、残光

たまゆらふみ、ほかげきらぼし、あたらよちよに

 

※眼前構築は4:22:50頃から桜花決闘は4:29:50頃からになります。

 

初手からマテリアルを使ってきた相手に対してこちらは2前進から脚本家。ここで位置取りと悩んだものの粒立てをセット。この後で風走りで前に行くのですが、返しにスモークを貼られてしまうと次ターンの空駆けが機能しなくなるので位置取りの方が適切ですが、そもそも後手でそこまでされるとほぼ詰んでるだろうという点と、ここで位置取りはあまり消費したくないという理由で粒立てをセットします。

相手は返しに1纏いエンド。こちらは空駆けで前に出て赤3に進みます。

返しに相手は無理矢理6まで下がりながら連撃。ここは特にいうこともなく4点受けます。マグナムカノンまでしっかり振られたのが厳しい。

 

返しにこちらは再構成。4:35:20辺りでチラッと見えた手札は暴風で断行は握っていませんでしたが、ここでスムーズに鼓動を達成させる流れに進みたかったので再構成からトップのガチャにかけます(最悪たまゆらふみでごまかすつもりでした)。トップから引いたのは断行と残光

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無事引けた断行をそのまま打って鼓動をセットします。返しに相手は再構成からマテリアルでエンド。ここで鼓動を達成して紫5に進みます。

次のターンのトップは空駆けと風走りで脚本家は引けず。仕方なしにたまゆらふみから裏位置取りをセットしてそのまま一気に間合1まで詰め切り、残光で相手のバックドラフトを落とします。ここでセットする構想は裏桜飛沫と悩みましたが、次のターンに脚本家から桜飛沫をセットしたかったので位置取りを選択しました。

返しに相手は長考。恐らくどれを残せば次ターンにリーサルを狙えるかの計算でしょう。最終的に離脱&纏いで終了。

返しにこちらは脚本家から桜飛沫をセット。連撃に対する回答で、状況次第では空駆けでの達成もあるので桜飛沫をセットしました。

 

返しのターンの連撃は4:46:00から。バクステ+旋回起で引ききってからヴァーミリオンフィールドで下がり切るとそのまま鐘慣らしレッドバレッド3/2。これをライフで受けると追撃のマグナムカノン。この時点で残り2枚がバクドラ錬成攻撃と透けてたので、ここも苦渋のライフ受けで残りライフは1で山札は1枚。相手はリーサルを狙ってバクドラ錬成攻撃5/3まで振ってきます。しかし、ここで桜飛沫達成が確定するので次のターンの山札は2枚でギリギリ生き残れることが確定。相手が勝ちを確信して纏ってこなかったので、見た目上ワンチャンが生まれました。

…しかしここまででした。こちらの最後の切り札あたらよちよに。残念ながらこれでは相手の残りライフ3を削り切ることは出来ません。もしこの枠がはらからのあまつそらなら、雷螺風神爪を持ってきて逆リーサルでした。

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ですがその選択は構築段階で選べませんでした。結局このまま最後まで何もなく、最後は引き直された錬成攻撃を喰らって敗北しました。

※この後4:48:30から3分半ほど最後の何かが無いかを模索しながら粘りました。しかし正直なところ、内心ではもう何もないことは分かっていました。この決勝戦棋譜を汚すようなプレイをしてしまった事を心から謝罪します。

 

という訳で、巫鏡杯は決勝戦で負けたため準優勝となりました。福岡大規模で優勝して以来、もう一度頂点に立ちたいと思って頑張ってきて早三年経ちますが、またしても頂点を目の前にして敗れてしまいました。

ですが今回の三柱の選出、そして当日のプレイングに後悔はありません。終戦の切り札構築も、やはりあの瞬間の判断であまつそらが積めていたとは思いませんし、そもそも纏われてたら勝ってない盤面でした。ですのであの試合は負けるべくして負けたんだと思います。

次の大規模はいつになるか分かりません。ですが、勝ちたいという気持ちは一層強くなりました。次こそは絶対優勝する。その思いを胸に今後も頑張っていきたいと思いました。

 

最後になりますが、今回検討を手伝ってくださった関東及びオンラインの皆さん。

本当にありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ

 

※大会一週間後の縁杯にて銃金VS嵐面をやった男のツイート

 

 

どうやら最終戦はちゃんと詰めたら勝ててたみたいです。

単純に負けたのは実力不足です!畜生!

 

 

おしまい