皆様お久しぶりです。実に1年ぶりのふるよに記事です。今回は11月10日に行われたぎふよに大決戦並びにそれに至るまでの今シーズンの変遷を振り返っていきます。
※先に謝らせて頂きますが、今回の記事はいつもと比べてはるかに自語りパートが多い記事になってしまいます。ですが僕の今シーズンについて書こうとした場合、どうしても必要になってしまう内容なので、出来るだけ簡潔にはしますのでご了承ください。
良いから大規模のレポートだけ見せろ!という方は後日投稿される後編をお待ちください。
それでは今シーズンの自戦記『僕と頭痛との100日戦争』、始まります。
https://x.com/MasterH_925/status/1847602318763839805
序章 『惨敗のS9』
いきなり悲しすぎるサブタイトルですが、今シーズンの話に入る前に前のシーズンの話をしておくべきでしょう。
新メガミミソラと新アナザーの電子オボロが実装されたS9ですが、この間に2月の起源祭・4月の京都大規模・5月の異相祭という3つの中~大規模大会がありました。
これらの環境をざっくり説明すると、起源戦と完全戦はサイネ・ヒミカ・ホノカ・アキナなどの強力なオリジンメガミを中心に環境が回っており、異相戦はそれらのオリジンが全ておらず、かなり混沌とした環境となっていた印象です。
そんな環境でしたが、環境への適応は比較的上手く出来ており、公認大会ではシーズン中に10勝をあげるなど、各大型イベントにはかなり自信をもって望めていました。
その結果…
https://x.com/MasterH_925/status/1759225217409536071
今回の起源祭は0-2と惨敗でした#ふるよに
— ますたー@飲酒ふるよに全一 (@MasterH_925) 2024年2月18日
選出:刀旗算
刀算vs扇旗(算)×
刀旗vs扇爪(忍)◯
と言うわけで今回の京都大規模ですが
— ますたー@飲酒ふるよに全一 (@MasterH_925) 2024年4月21日
実質0-2ドロップ(ドロップ処理の都合で3戦やって1-2)という惨敗でした
選出:銃鎌旗
銃鎌vs薙旗(算)×
銃旗vs旗棹(算)×
銃旗vs傘旗(金)◯
FT、あどみぬす、すらーと言う宿泊メンバーが1月時点で組めたので
立ち位置の悪く無い銃を中心に検討した結果こうなった
ものの見事に惨敗でした。異相祭に至っては初戦負けで萎え落ちしてドロップした上に結果ツイートすら碌に残っていないという体たらく。圧倒的に勝負弱さが目立たったS9は明確に惨敗のシーズンだったと言えるでしょう。
非常に悔しい結果となったS9でしたが、ちょうどこの頃S9-2の大規模枠であるぎふよに大決戦の告知が為され、予選も始まります。残念ながら6月頭の予選は検討仲間であるFTさんとの決勝戦で敗れてしまいますが、7月から10月の間に予選がたくさんある事は見込まれ、しっかりと検討を積み重ねれば問題ないだろうと思っていました。そして、この時既に気持ちは11月のぎふよに当日のリベンジに向かっていました。
ただ、この時はこんな事を思うなんて考えもしませんでした。ああ、元気なうちに権利を取っとくべきだったと…。
第一章 『大爆走ハガネちゃん(1ヵ月限定)』
さて、話は変わりますが6月にシーズン切り替えのカード更新が行われました。
前期に猛威を振るっていた何柱かにナーフが入り、逆に数々のメガミがバフを貰いました。そんな中でも大注目は何といっても我らがハガネちゃんの大山脈リスペクトでした。
結論から言うと歴史に残るぶっ壊れカードでした。
この改定により再構成直後に確定で欲しいカード2枚を実質サーチできるようになりました。それすなわち、いつでも再構成から鐘鳴らし+遠心撃を叩き込めるという事。もっと言えば鐘鳴らしさえ手札に抱えていれば、鐘鳴らし×2の遠心撃をフレア3から確定ヒットさせられ、相手の山を焼ける事も相まって実質的な6点リーサルが爆誕しました。
そして、このあまりにも軽率な6点リーサルは環境を一気にハガネ一色に染め上げます。大会で周りを見れば皆ハガネを使っており、そして三拾一捨で概ね全てBANされていました。
しかし念願とも言えるハガネ強化、それも大幅な強化でした。そりゃハガネ使いとしてはこの強化は嬉しいに決まって…。
はい、そんなことは全くありません。
そもそもハガネミラーとかいう試合、本当にクソめんどいんです。こっちから前に行くと逆に遠心される、それはそうと前に行ったときに砂風塵でキーパーツが落ちると一転して遠心する権利が逆転する、ただでさえ引きムラが激しいのにお互いハンデスが横行するのでわけわからなくなる、など正直ハガネ使い的には対面のハガネは増えて欲しくないんです。
でも三拾一捨ならBANすれば良いのでは?というそこの貴方。ハガネが確BANになると他のBANしたいメガミをBAN出来ないし、それって相手にも言えるのでそうなるとそもそもハガネが返ってこないから使えません。なので強化されたは良いがそもそも使わせてもらえないのであんまり意味ないという状態になってしまいました。
正直この時点で8月の禁止改定でなんらかの規制が入ることは明白だったため、一旦ハガネが消えると仮定して次環境について考える事にしました。
まず強いと考えたのはサリヤ。ハガネに隠れていたがウェービエッジがかなり無法でこれとロアリングをサポートするマスターピースも超優秀でした。
一方でこのタイミングではどちらかというと新型を中心に考えていたため、この後語るメガミよりも低いインパクトで見ていました。
ところでこの頃関東の環境で流行っていたのが経典でした。前期から注目はされていたのですが、魔王アクア244のせい特定の使用者の影響もあってこの時期数を増やしていました。
また、突撃霊式のナーフを喰らったとは言え旗の使用者もまだ残っており、この辺りが8月以降のメタ対象になると考えていました。
そこで着目したのがかさまわしの強化されたユキヒです。
リソース回復能力はそのままにはらりゆきが使いやすくなったことで全盛期とまでは言いませんがクロック能力が返ってきました。ここにはらりゆきと相性の良い壬蔓を持ったオボロを加える事で忍傘Xというハガネがいてもいなくても軸になりそうな基盤が見つかりました。
実際に忍傘鎚を福岡遠征で使用したところ、3戦忍傘が帰ってきて優勝。なんと壬蔓を一度も使わずに優勝という高いポテンシャルを見せつけました。
福岡遠征でも上々の結果を残し、その上で8月以降に変わると予想されると思われる環境への予測もバッチリ。8月から本格化する予選へ向けて準備万端。
…そうなるはずでした。
第二章 『思考停止』
事の発端は福岡遠征から帰ってきた翌週でした。少し疲れがたまっていたのか、会社で体調がすぐれずに早退、その週末のふるよに会への参加をキャンセルします。週末の間しっかり休んだ事で体調が戻るかと思いきや、何となく不調が拭いきれません。とは言え8月の予選が迫ってる事もあり、翌週にあったボドゲ会併催の練習会には朝から参加します。しかし午前中に何戦かこなした後、急激に体調が悪化。結果的に付き添われながら救急の病院に行き、最終的には人生初の救急車案件となってしまいます。
結局この日はCTを撮って貰い血液検査もしてもらったのですが特に異常は見つからず。ですがこの日を境に一日中後頭部を中心とした頭の重さが収まらなくなります。
なんとか仕事には復帰したもののお盆休みを前に今度は運転中に手足のしびれが出る症状を複数回発症。幸いにして仕事も夏休みに入ったので比較的自由に休めるタイミングにはなったのですが、これらも相まって結果的に8月のふるよにイベントを丸々スキップする事となります。(この間にぎふよに予選とオフラインの起源祭という重要イベントを休むハメになります)
そして1ヵ月という長期間休んだものの、特に体調が戻る事はありませんでした。この間にも細かく色んな体のケアをしたものの大きな成果が得られず、逆にいつも通りの生活に戻した方がストレスがかからなくて良いのでは?という説も挙がったので9月1日のさいたま予選で復帰する事とします。
この時使用した三柱が恐傘鎚。復帰戦だったので大きな成果は見込めないと予想はしていたものの、7月の段階で傘のリソース回復能力に目を付けていた点がそのまま環境に刺さりそうだった事も相まって、使い慣れてる鎚と相性の良い恐怖と組めば復帰したてでも良い線行けるんじゃないかと考えて持ち込みました。
結果は初戦落ちからの2勝1敗、結果だけ見ると復帰戦としては悪くない結果でした。
しかし、そう単純な話ではありませんでした。大会終了後のフリープレイを初めてものの5分も経たないうちに自分の異変に気付きます。そう、思考が纏まらないのです。
この日は一戦目で恐鎚VS鎌旗で慣れない構築での力戦を要求されました。その後の二戦目三戦目は比較的使い慣れた構築だったので大丈夫だったのですが、その時も手成りで打っていたために気付いていないだけで兆候は出ていました。そしてこの日四戦目のフリープレイ。自分でも信じられないような勝ち筋の無い弱い構築を組み、自分でも意味の分からないプレーを連発する姿を晒す事となります。
そして気付いてしまいます。今の体調では予選の3戦がギリギリ、ぎふよに本戦の6戦は絶対にもたないという事を。
この翌日以降も体調面では色々あったのですが、最終的な結論だけ話すとぎふよに当日に至るまでこの症状が多少良くなれど完治することは無く、この記事を執筆している今日時点で未だに原因は分かっていません。*1
第三章 『最初の相棒』
ここまでの状況を踏まえて、今の自分に課せられた命題は『あまり疲れない三柱で予選で3-0する必要がある』というものとなりました。正直予選3試合だったら何使ってもギリギリ持ちそうな雰囲気はあったのですが、それでも大事な決勝戦で思考停止に陥ってはどうにもなりません。
そんな三柱があるのか?と考えた時にヒントになったのが先のさいたま予選で検討仲間のあどみぬすさんが使っていた刀遺算でした。
この三柱は当時環境で流行ってた旗などに対して、体捌き・桜鈴・御明算などによる徹底したダスト枯らしで圧をかけ続け、最後に月影落などを中心に捲るというコンセプトで作られており、これがちょうど直前に目を付けてた忍傘の基盤を絡める事でほぼ似たような動きが出来そうで、その思想がそのまま取り入れられそうな事に気付きました。こうして生まれたのが今シーズン最初の相棒刀忍傘でした。
個人的に最初は刀忍の昔ながらの不器用さというか足の遅さのイメージが残っており、構想として生み出したものの環境で戦えるかは非常に懐疑的でした。
しかしこの刀忍、なんと想像以上に強い。体捌きと設置でカードを伏せる事が重なってフレアがモリモリ溜まり、今までにないくらい楽に月影落がアクティベートしてくれます。
そして特に驚いたのが対ヒミカでちゃんと戦えるという事。体捌きで前進力が改善しただけでなく、鳶影体捌きという最強の受けを手にした事も大きく、今までネックだった中遠距離相手にも一定戦える万能戦士へと変貌していました。
そんな強力な相棒を手にしていざ予選に挑んだわけですが、この後の直近2回の予選では2連続で2-1。特に2回目は決勝で惜しくも敗れるという結果でした。
しかし、その賞味期限が早くも近づいているのを感じます。
その理由は騎算鋸の増加と、旗の減少。さらに刀忍の強度がバレて代わりに刀傘の脆弱性がバレてきたという点です。
最初は騎算鋸に抗おうとしていたのですが、算鋸が真っ当に殴り合うと吐くほど強く、特に刀傘ではマジで勝たない事が分かってきます。仕方がないと今度は騎算を倒そうと挑戦した訳ですが、そうすると今度は設置が当たらないリーサル取れないの二重苦に陥ってしまいます。
この状況を打開しようと途中で刀忍騎に浮気するなどしましたが結果は振るわず。最終的に10月の横浜予選で再び刀忍傘を握って初戦負けしたのを機にこの軸を断念する事となりました。
第四章 『科学の灯』
一方この頃、娯楽屋メンバーが集うdiscordサーバーでの通話で一つの基軸が生み出されました。それが絡兜鋸です。
サリヤが増えた結果、ウェービングエッジを止められる防壁持ちの兜が注目され始めました。
そして、娯楽屋メンバーで兜と組んで何が良いか会話している最中にポロっと生まれたのが絡兜鋸です。
元々クルルにはとても明るい自分ですが、実は大規模で使った事はほぼありませんでした。
その理由として、クルルはどうしても引きムラによる負けの可能性がどうしても付きまとい、一発勝負の大規模において自分の実力の介在しない負けを許容できなかったからです。
↑大体こいつの所為
しかし、今回採用する絡兜と絡鋸はメインの型が再起切り札とどれーんでびるのコンボが主で、他のクルルほど引き運に頼らなくていいものでした。
引き運が介在しないクルルという事はそれだけ真面目に桜花決闘に向き合う必要があるという事。それでもアキナの相場管理やサリヤの燃料管理に比べれば負担は軽いものでした。
何戦か試した結果比較的騎鋸に勝ちやすそう*2という事もわかり採用決定。関東最終予選のさいたま予選に向かいます。
その結果…
本日のさいたま予選は決勝で投了したもののオポネントと権利者の関係で3位だったので権利獲得となりました!#ふるよに
— ますたー@(飲酒)ふるよに全一 (@MasterH_925) 2024年10月19日
選出:絡兜鋸
兜鋸vs騎兜(旗)◯
絡鋸vs魂剣(心)◯
絡鋸vs傘面(弓)×(千日手)
初戦から決勝までまさかの3連続権利者との対戦
そして決勝戦で事件が起きます…
…紆余曲折あったけど予選突破!
残念ながら全勝でキッチリ突破とはいきませんでしたが既に権利を持ってる二人を抜いての予選突破なのでまあ良いでしょう。決勝で意味不明な千日手事件起こしたのは見なかったことにしてください。
という訳で無事予選を突破した訳ですが、この時点でこの三柱で本番にも挑むかは悩ましいものがありました。懸念は以下の通りでした。
・毒塵Xのような科学者ぶっ殺し三柱相手には当たっただけで不利が付く
・銃系統には比較的勝てると思っていたが、絡兜がちょっと怪しい
・なんか面弓Xを見かけるようになり、これが非常にキツイ
一番最初については騎算鋸の増加に伴い数を減らしていた印象があったので、上位卓に行くまでに当たらない事を祈ろう位で良いと思っていました。
二つ目についてもヒミカ目線ではどのメガミも嫌な要素を持っているので絡兜が返ってこない世界線も十分あると考え、対策こそすれどこれを理由に三柱を変える事は無いと思っていました。
問題は三つ目です。なんやこの時代にカナヱって。しかしこれが非常に激痛でした。クルル対カナヱは終幕をクリーンに止められない事も多く、相手の終幕より速いスピードで勝ち切る必要があります。ですが今回の三柱はクルルにおける最速の型であるびぐご軸での速さを切ってます。実際に予選の決勝では絡鋸のびぐごが終幕に間に合わずに勝ちを掴むことが出来ませんでした。しかもこの横にいるのがミソラというのもまた厄介でした。甲矢乙矢と風孔がこちらの戦術にぶっ刺さるため、BAN出来ないのに不利気味なメガミと戦わなければならないという苦しい存在でした。
しかし、こちらについても一つ目とほぼ同じ考え方で、64人全体で見たらそう多くないだろうから当たったら事故だと割り切ろうと思う事にしました。とはいえ当日までにこの軸が大流行りしてたら捨ててたと思います。
という訳で前編はぎふよに予選突破を決めた所までとなります。
次回の後編はぎふよに一週間前に行われたオフライン完全祭、そしてぎふよに本番のレポートとなります。ではまた次回お会いしましょう。
https://x.com/MasterH_925/status/1847602318763839805