『狂気の道への導きを』 第六回:『びっぐごーれむ型』前編

どうもますたーです。オンライン大規模も終わり、本格的にオフシーズンに入ったので、久しぶりにこちらのシリーズを再開させようと思います。

 

ていうか遅くなってすいません!!!

 

 第六回:『びっぐごーれむ型』前編

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第六回はびっぐごーれむ型について解説していきます。びっぐごーれむはクルルの勝ち筋としてある意味最も分かりやすいカードかもしれません。条件を満たせば相手のライフを問答無用で1点奪い、ノーダメージで再構成が発生するので実質1点のライフ回復となる、発動するたびに2点ずつライフ差を付けていく強力な効果を持っています。

一方で見た目以上に機巧がハードな為、構築や運用が非常に難しくなっています。なので、クルル初心者向けの講座を謳っている当シリーズで紹介すべきか非常に悩みました。

ですが、クルルを使う以上避けては通れない構築であることは間違いないので、今回紹介していく事にしました。

 

 

びっぐごーれむ型の構築

 

基本構築

あくせらー、とるねーど、もじゅるー、全力札、自由枠、自由枠、自由枠

びっぐごーれむ、自由枠(出来れば対応札)、自由枠

 

恐らく基本構築はこんな感じになります。…はい、言いたいことは分かります。正直自分でも纏めてて思いました。

 

自由枠多過ぎね?

 

そうです。ここがまずこの型の第一の難所、メガミによって構築があまりにもバラバラだという点です。確かにえれきてる型も自由枠は多いです。ですがあちらは対応札を多めに積んで守りを固めるなど自由枠の採用方針は立てやすいものでした。しかし、この型の自由枠はそう簡単なものではありません。

びっぐごーれむの機巧を再確認しますが、必要な機巧は全力・全力・対応です。この3つの機巧は全てサブタイプで、同一のカードに存在する事はありません。つまり、全力と対応を適切に湧かせられるような構築を組まなければなりません。ですがその適切な比率はメガミによって大きく変わります。

切り札に軽い対応があるか、切り札に全力札があるか、通常札に強力な全力札があるか。正直分岐が多過ぎてキリがありません。もっと言えば、クルルがAクルルに変化した瞬間にその動き方や難易度も大きく変わります。

なので今回は自由枠の採用基準は一旦飛ばします。先に動かし方の基本的な考え方について説明していき、おススメのメガミを紹介するタイミングでカードの採用基準についても触れていきたいと思います。

 

このデッキの動かし方

 

では実際の動かし方に入っていきますが、先ほど述べた通り隣のメガミによってプランは大きく変わってきます。ですのでここで説明するのはマニュアル化された動かし方と言うよりも、どのように考えて動かすべきかという所に焦点を当てていきます。

 

 

びっぐごーれむの起動タイミング

 

まずびっぐごーれむの効果を使い始めるのはどのタイミングですが、早ければ早いだけ良いです。びっぐごーれむの機巧条件に二枚の全力があります。このうち1枚はあくせらーから使うことが出来ますが、1枚は基本的に通常通り使う必要があります。全力札を使ったターンは他の行動が出来ないので隙が出来やすいです。試合が進み、間合が近づいて戦いが激化する後半になればなるほど全力札を使う危険性は増していきます。ですので、本格的に開戦する前に一回びっぐごーれむの効果を使えるかどうかは結構重要です。

では1巡目から積極的にびっぐごーれむの効果発動を狙うとどうなるのでしょうか。

 

最速びっぐごーれむの罠

 

なるべく早くびっぐごーれむを動かす事の重要性は先ほど述べました。それなら1巡目にびっぐごーれむを動かせば最強じゃん!とそう考える方もいるかと思います。では実際に1巡目にびっぐごーれむを動かそうとするとどうなるでしょう。順を追って検証していきます。

 

1ターン目(手札3集中0 オーラ3 フレア0)

全力行動 とるねーど(任意の全力札)

 

先攻1ターン目は1番安全なターンですのでこのタイミングで全力の機巧を湧かしておきます。一見無意味な行動に見えますが、最終的にびっぐごーれむで1点奪えるので問題ありません。

この辺りの詳しい話は以下の記事にも乗っているので、こちらも是非読んでみて下さい。

https://maxc5297.hatenablog.com/entry/2019/12/09/152904 

 

 

2ターン目(手札4集中1 オーラ3 フレア0)[機巧:全力]

手札2枚で2宿し

 

びっぐごーれむを使うのに4フレア必要なのでここで手札を使って2回宿します。

 

3ターン目(手札4集中2 オーラ1 フレア2) [機巧:全力]

 

さてここからやらなければならないことを纏めると、

・びっぐごーれむを開ける

・対応の機巧を出す

・全力の機巧も出す

・上記の条件を満たすために全力はあくせらーから打つ

・あくせらーの為に付与の機巧も出す

この5つになります。察している方も多いとは思いますが、これ普通にやったらリソース足りませんよね?

一応以下の手順でリソースを足らすことは出来ます。

 

もじゅるー、対応/行動のカード使用(基本行動前進)、あくせらーから全力札(基本行動前進)、集中で2宿し、びっぐごーれむ(基本行動纏い)

 

これなら何とかびっぐごーれむの効果発動までこぎつける事は出来ます。ですがその代償に、こちらのオーラは1つか2つの状態で間合はだいぶ近い間合まで詰まってしまっています。これでは返しのターンに手痛い反撃を受けてしまうでしょう。そもそもこの動きは行動/対応の通常札を持っていないメガミでは成立しません。

つまり1巡目に安全にびっぐごーれむを開けられる状況なんて、よほど隣のメガミが特殊な訓練を受けていなければ発生しないのです。

ではどのように動かせば良いのでしょうか。それを次からの項目で説明していきましょう。

 

特殊な訓練を受けたメガミを使う

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 ↑特殊な訓練を受けている主なメガミ達

 

先ほど特殊な訓練を受けたメガミでなければ1巡目のびっぐごーれむは成立しないと言いました。ならば使えば良いのです、特殊な訓練を受けたメガミを。

ところで特殊な訓練を受けたとはメガミって何でしょう。それは急にAPを増強できるメガミ達の事です。例えばオボロなら壬蔓によるフレア増強や分身の術ともじゅるーを絡めた大量の基本行動の確保、サリヤならStuntやRoaringをもじゅるー下で発動させる等、要は今まで以上のAPが湧かせるようになれば良いのです。これならば通常よりも安全にびっぐごーれむを発動させることが出来ます。

 

1巡目を伸ばす

 

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先ほどの項目で、追加でリソースが湧く状況を作れればいいという事が分かったかと思います。実はこの方法、リソースが湧くカードを集める以外でも同じような事が出来ます。それが、1巡目を伸ばすという行為です。

例えば、2ターン目に要返しを使用してデッキにカードを2枚戻した場合、1巡目は4ターン目まで行う事になります。この場合4ターン目が生まれた事によって、追加で2ドローと1集中力を得るタイミングが発生しました。結果、びっぐごーれむを成立させるまでの間に得られるリソースが3つ分増え、無理なくびっぐごーれむを動かせるようになりました。

このパターンだとびっぐごーれむの起動が1ターン遅くなることに不安を覚えるかもしれません。ですが1巡目にびっぐごーれむを成立させられずに最初の起動が6ターン目とかになるよりは遥かにマシなはずです。この動きは他にも、ホノカの義旗共振などでも同様の動きを狙う事が出来ます。

ですがこれらの動きを行うためには、やはり選ばれたメガミを使わなければなりません。では他のメガミは諦めて2巡目の非常に遅いタイミングでびっぐごーれむを起動させならないのでしょうか。実はそんなことはありません。それが次の項目に登場する裏技です。

 

2ターン目に再構成する

 

もしかしたらこの記事を読んでいる皆さんの中には、対面のクルル使いにこんな動きをされたことがある人がいるかもしれません。

「初手手札2枚で2宿しエンド。…あ、ターン貰いますね。じゃあ再構成からとるねーど打ってエンドで」

何も知らないと本当に意味が分かりませんよね。急に2ターン目にライフを削ったと思ったら、無意味な全力カードを打ってターンを終えたのですから。

ですがここまで読んだ人ならこの行動の意味が分かるんじゃないでしょうか。そうです、この再構成は疑似的に1巡目を引き延ばしている行動なのです。手札1枚を残して再構成した場合、その山札を引き切るのは4ターン目です。しかも再構成時にフレアを1つ得ているので、かなり余裕をもって4ターン目にびっぐごーれむを動かす事が出来ます。

ここで一つ疑問に思うのは、わざわざ早いタイミングで再構成してまで4ターン目にびっぐごーれむを動かす意味があるのか?と言う事です。ですが考えてみて下さい。びっぐごーれむが一度動き始めれば、再構成ダメージは受けなくなります。そして普通にびっぐごーれむを動かそうとしても、安全に1巡目に開ける事は出来ず、どこかで再構成が必要になります。ならば手なりで動かして2巡目の最後である6ターン目から動き始めるのと、少し早めに再構成して4ターン目から動き始めるのではどちらが良いでしょう?この2ターン目再構成はそういった理由で生まれた動きなのです。

 

 

今回はずいぶん長くなってしまいましたね。次回はびっぐごーれむ型でおススメのメガミと構築について語っていきたいと思います。

 

それではまた次回会いましょう。

 

画像クレジット:ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME