枢式RTA研究発表

どうもこんにちは、全日本枢式RTA協会会長のますたーです。今回は『零限突破』発売後に本格的に始動した新学問、枢式RTAについての研究論文について発表させて頂きたいと思います。今回の論文を発表するにあたって、全日本枢式RTA協会副会長のまつかん氏(@furufuru_max)に多大な研究協力を頂いた事を先に記したいと思います。

 

 

※注意!

この記事は玩具が好きなミコト達が勝敗とか関係なく全力で限界を目指した研究について記したものです!

この記事を読んでも強くなれる保証は全くありませんのでご注意下さい!

 

 

そもそも枢式RTAとは

 

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クルルの切り札に神渉装置:枢式という切り札があります。このカードの機巧達成には合計7枚のカードが必要となっており、普通にやったら早いターン数で揃う事などありません。普通にやったら。

そのため、この枢式というカードが使用されるのは早くても二巡目の最後のタイミングで、おおよそ6ターン目前後です。実は新幕発売した頃に既に早く枢式を開ける事にカタルシスを感じている研究者がいたとかいないとかいう噂がありましたが、それでもデッキの強度を保った場合でも4ターン程度、デッキをどれだけ紙束にしても3ターンの壁を突破できるかどうかが限度でした。

 

しかし、『零限突破』の発売で流れが変わります。そう、オヨヨこと探索者クルルの登場です。

オヨヨに追加された2枚の通常札は枢式デッキとあまりにも相性が良すぎました。いつ使っても最低限の仕事をする「だうじんぐ」に加え、伏せ札を1枚表に出来る「あならいず」が非常に強力で、これによって枢式が揃う速度は飛躍的に早くになりました。

 

これを見た科学者がいかに早く枢式が開くか実験し始めるのは当然の流れでしょう。こうして、枢式RTAという一つの知育パズル学問が誕生したのでした。

 

研究発表

 

では実際にどのようなデッキが生まれたのか。代表的なものを発表していきましょう。

 

 

原初ヒミカ/探索者クルル

 

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シュート、バックドラフト、だうじんぐ、とるねーど、もじゅるー、りふれくた、自由枠(火炎流)

レッドバレッド、神渉装置:枢式、自由枠(どれーんでびる)

 

枢式RTA協会が発足してかなり初期に完成したこのデッキですが、その完成度は非常に高く、一部のコンボを諦めれば基本的に事故が発生しない構築となっています。

今回は一番ベストな動きをした場合を紹介します。

 

1ターン目(手札3集中0 オーラ3フレア0)

レッドバレット、シュート、伏せ(火炎流)宿し

 

初ターンは一番揃えにくい攻撃の機巧を揃えに行きます。シュートとレッドバレッドという置きやすい赤マナを持っているのはヒミカの良いところですね。

 

2ターン目(手札3集中1機巧:赤赤 オーラ2フレア1)

全力行動とるねーど

 

このデッキのびっくりコンボその1。行動の機巧を湧かすためのとるねーど素打ちに見えますが、なんと機巧が揃っているため相手のオーラが吹き飛びます。

 

3ターン目(手札4集中2機巧:赤赤青 オーラ2フレア1)

もじゅるー、りふれくた、集中2前進、だうじんぐ(基本行動宿し)バックドラフト(基本行動宿し)

 

先に付与2枚を使用します。これによってバックドラフトが連火条件を満たすようになります。ここがこのデッキのびっくりコンボその2。一見するとこの+1/+1効果を付与する対象が無いように見えますが、この後使用する枢式で奪った切り札攻撃は他のメガミの攻撃なので、なんとこのバフが乗ります。(筆者は1回の大会で3/3の千歳ノ鳥と5/5の月影落を当てました)

 

4ターン目以降

 

ここからは気合で頑張ってください。火炎流、とるねーど、りふれくた、だうじんぐを使ってれば意外と殴り勝てます。既にレッドバレッドで攻撃の機巧を達成してるのが地味に強いです。

 

 

 上記の原初ヒミカ/探索者クルルの組合せで開発されたこちらのデッキは、枢式RTA学会の中でもかなり初期に開発されたデッキでありながら高い完成度を誇り、未だに枢式RTA学会の中でも1,2を争う高出力デッキとして最前線で戦い続けています(諸説)。

 

このデッキの開発以降、数々の3T枢式デッキが開発されていきました。しかし中々2ターン目の壁を越えられる存在は現れず、たまに成功したとしても後攻限定のデッキばかりでした。

そんな中、ついに先攻2ターンの壁を越えた存在が現れます。

 

 

トコヨ/探索者クルル

 

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詩舞、風舞台、あならいず、もじゅるー、攻撃札(雅打ち等)、自由枠、自由枠

無窮ノ風、常世ノ月、神渉装置:枢式

 

こちらのデッキは先攻2ターン目に決まるので通常札に2枠自由枠があります(当然その分マリガンもシビアですが・・・)。 

 

1ターン目(手札3集中0 オーラ3フレア0)

伏せ(雅打ち)宿し

 

最初のターンは攻撃札を伏せて宿しましょう。それ以外やる事は無いです。

 

2ターン目(手札4集中1 オーラ2フレア1)

集中宿し、もじゅるー、詩舞:オーラ→間合(基本行動前進)、集中前進

 

2ターン目は動きが複雑なので分けて説明していきます。

最初は割と普通に動きます。宿しから納1でもじゅるーを展開。詩舞で集中力を湧かしながら基本行動、1枚から2APを湧かす動きは非常に強力ですね。

 

常世ノ月(基本行動宿し)、無窮ノ風、あならいず:雅打ちを表に(基本行動宿し)

 

一連の動きが終わったら常世ノ月を使用、もじゅるーと合わせて1枚で3APが湧くのは非常に強力ですね。とはいえ、上記の動きまでやった所で手札1枚・集中2・オーラ0・フレア1、残り機巧は付与が1枚必要です。つまりここで手札から付与を出しながら追加でフレアを2つ捻出する必要があります。そんな2APも湧かす付与なんて…。

 

風舞台、集中2宿し

 

ありましたね。わぁ凄い。という訳で風舞台で得たオーラをフレアに送れば枢式の条件達成です。

 

3ターン目以降

 

大量に湧いたAPから放たれるとんでもコンボですが、この構築の惜しむべき点はこの後の勝ち筋がマジで無さそうと言う点です。

先ほど以上に気合を入れて頑張ってください。

 

 

 という訳で我々は先攻2ターン目の壁を越える事に成功しました。しかしここで出来上がった通常札7枚、切り札3枚の集合は残念ながらデッキではなく紙束でした。

 

なんとかデッキの顔をしながら先攻2ターン目に枢式を決める事が出来ないか。

そんな事を考えていた時、まつかん氏による偉大なる発明が発表されます。

 

 

探索者クルル/ホノカ

 

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あならいず、あくせらー、もじゅるー、義旗共振、桜の翅、攻撃札(精霊式)、付与札(りふれくた等)

神渉装置:枢式、四季はまた廻り来る、自由枠

 

この二人の組合せでの枢式は元々枢式RTA協会の方でも研究されており、ある程度のデッキ強度を保ちながら後攻2ターン目に枢式を決める事には成功していました。

しかし、先攻を取った時の1AP減の壁を乗り越える事が出来ていませんでした。しかし彼はとんでもない方法でこの壁を乗り越えていきました。

 

1ターン目(手札3集中0 オーラ3フレア0)

もじゅるー使用エンド

 

この時点で意味が分からないかと思います。電源版の操作ミスにも見えますがこれが正しい初動です。仮に相手にこんな事をされても馬鹿にしないであげてください。

 

2ターン目(手札4集中1 オーラ0フレア0)

再構成

 

訳わからないムーブその2。初手もじゅるーからの2手目即再構成です。

何故このような行動をとるか簡単に言うと、山札の枚数を削りながらフレアを湧かす為です。このタイミングで再構成を行う事で、単純に1フレアを虚空から湧かすことが出来ます。ライフ損とか色々思う所はあるかと思いますが、最速で枢式を開けるためにはそんなことを気にしている場合ではありません。

同時にもじゅるーが場に残っているので山札4枚での再構成となり、これによって次ターンに山札を引き切る事が出来るようになります。

 

四季はまた廻り来る:ドロー・精霊式伏せ纏い(基本行動宿し)

 

四季はまた廻り来るで残り2枚の山札のうちの1枚を引きます。もじゅるー展開中ならば実質フレア消費無しで使用できるのがこのカードの良いところですね。

 

桜の翅(基本行動纏い)、あくせらー義旗共振:ワンドロー(基本行動宿し)

 

桜の翅で行動の機巧を湧かしながら、あくせらー義旗共振で最後の山札を引き切ります。

多少手札が揃っていなくても、桜の翅さえあれば四季はまた廻り来るを未使用に戻す事が出来るので、もう一度使用して山札を調整しましょう。

 

あならいず:精霊式を表に(基本行動纏い)、りふれくた、集中宿し

 

後は残ったカードを叩きつければ完成です。見事に先行2ターンで決まりました。

 

3ターン目以降

 

ではここからどうやって戦えば良いのでしょうか。実はこの答えは簡単です。

この構築の自由枠を含めた一部のカードを以下に並べました。

 

義旗共振、桜の翅(再生)、精霊式(神霊ヲウカ)

 

括弧内は開花先のカードです。これらの共通点は?そう全力札です。そして切り札には対応札があり、挙句一枠切り札枠が余っています。

そう、余った自由枠に仕込んだびっぐごーれむが動くんです。マジかよ。

という訳で何か急にデッキの顔をし始めました。地味にあならいずとかも入っているので普通にびっぐごーれむは動かしやすいです。

 

 

いかがだったでしょうか。

我々全日本枢式RTA協会は今後も新拡張が出るたびに更なる枢式RTAに挑戦し続けます(ちなみに今回の拡張メガミは軒並み3ターン以内に決まりました)。

これからも我々の挑戦を生暖かい目で見守ってください。

 

最後に重ねて注意しますが、この記事の内容を真似しても勝てる保証はマジでありませんのでご了承下さい。

 

それでは最後までお付き合い下さってありがとうございました。

 

画像クレジット:ふるよにコモンズ/BakaFire,TOKIAME