巫鏡杯自戦記(前編)

お久ぶりです、ますたーです。記事を書くのは昨年末のアドベントカレンダー以来ですね。

 

今回は先日行われた巫鏡杯のレポートを書いていきたいと思います。

 

巫鏡杯自戦記(前編)

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今大会の選出に至るまで

 

正直今シーズンは非常に長いシーズンでした。ですので今大会の選出が決まるまでの紆余曲折についてを全て語り出したら無限に時を遡れてしまうのでキリがありませんのでここでは話しません。

一応8月頭の禁止改定時点までの状況を簡潔にまとめると、

 

・勾面Xがおおよそ最強だった

・でも銃面Xはそれより最強だった

・そのためこいつらがまとめて規制喰らった

・どうしよう

 

と言う様な感じでした。

 

という訳で話を9月まで進めましょう。禁止改定が出てから無駄に1か月空いている気がしますが、筆者のモチベが無限に上がらなかっただけなんでマジで気にしないで下さい。(そもそもコロナのせいでイベント参加出来るかすら分からなかったんや…)

 

それはさておき9月になり、流石にそろそろ検討を始めねばならんと思い久々にどっかの大会にでも行こうかと大会を探し始めた所、完全戦の大会がほとんどないという衝撃の事実を知りました。これはマズい。

どうにか熱帯で完全戦の募集をかけますがこちらも中々集まりが悪い。それもそのはずで、10月頭にオンライン起源祭があり、禁止改定後の完全戦をわざわざやる人も少ないのは当然の話です。

この件については当初散々悩みましたが、最終的に俺自身が大会を立てるという荒業で何とか事なきを得ました。

という訳で9月中旬から10月末にかけて、自前のオンライン大会を実施した(執筆時現在進行中です)訳ですが、これらを踏まえていくつか見えてくるものがありました。

 

・ホノカAのナーフはカナヱのナーフ以上にキツそう

・カナヱはやっぱり未だに強い

・サイネが想像の10000倍位強かった

 

この3点目が個人的には最大の衝撃で、オフラインの大会の結果も相まって気づけば環境は今まででは考えられないサイネ環境と化していました。

という訳で、今大会のメタの基準はサイネとカナヱの二柱だと自分の中で確定しました。この中でカナヱは特定のメタで対処するのがかなり難しく、カナヱBANでサイネ絡みの組み合わせにメタを張る事を目標に考えていくこととしました。

まず最初に注目した二柱がオボロAとライラAです。オボロAについては、中距離間合帯でリソースを稼ぎながら殴り合えるのが強く、誘導などの特定メタカードや神代枝などの安定した守りも豊富で、サイネに対してかなり強く出れるのではないかと考えました。ライラAの採用については結構趣味的な要素も入ってるんですが、暴風などで殴りながら前に行ける要素や、大嵐・円環などの手ごろでちょうどいメタカードが入っているのも個人的に評価が高く、ここにカナヱを加えた戦嵐面を当初検討していました。

しかし、この三柱はどうしても最後の最後まで信じ切ることが出来ませんでした。特に、戦面はガチの検討戦で7勝0敗という圧倒的な成績を残しているのにも関わらず、最後までなんか信用しきれまんでした。*1

ここで代わりに現れたのが今回使用した薙嵐面でした。オボロAをサイネにしたら強いんじゃないのか?とかいう小学生並みの発想で生まれた三柱でしたが、これが思いのほか強く、特に薙嵐が想像以上のポテンシャルを持っていたことで評価が非常に上がりました。

最終的にこの三柱を軸に検討を進め、直前にウルトラCでも見つからない限りはこの三柱を使おうと大会二週間ほど前には決めました。*2

 

 

 

一回戦:薙嵐VS忍嵐(薙)

 

初戦はラッコさん。実際に対戦したことは無かったのですが、その強さはTwitterなどで兼ねてから聞いており、今回の優勝候補の一角だと個人的に挙げていました。そんなお相手の三柱は薙忍嵐、まさかの薙嵐被りです。このマッチングはかなり厄介で、近間合での殴り合いで無類の強さを誇るオボロがいるせいで相手目線かなり薙嵐が返しやすくなっています。実際中空で戦おうにも、誘導・円環・鳶影風走りと対策手段が山のようにあり、まともに殴り合って勝てる気がしません。だからと言って薙嵐での完ミラーも出来る事なら避けたいため、オボロに挑むか完ミラーに挑むかの2択を迫られてしまいました。

しかし、相手の三柱を眺めていると一つ秘策が浮かんできました。という訳でサイネをBANしてオボロに挑む選択を選びました。

 

 

構築

 

八方振り、薙切り、石突、見切り、圏域、衝音晶、大嵐

音無砕氷、天雷召喚陣、円環臨廻旋

 

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全国大会初戦。まさかの天雷構築の出陣です。

 

さて、試合の話に入る前にこの構築の話から入りましょう。

正直この構築は大事な試合で使いたくありませんでした。当ブログをいつも読んでくださる方ならば、上記の構築の中に見覚えのある不穏なカード群がある事に気づいたかもしれません。

そうです、例のアレでも使ったパッケージが入っているのです。

 

【四月の君は馬鹿】痛いのは嫌なので後退力に極振りしてみました - 桜花の引力に導かれて (hatenadiary.jp)

↑例のアレ

 

実際、『見切り、圏域、衝音晶』のパッケージをに加えて風雷の知恵まで使ってレンジロックをかけながらゲージを溜める動きは、非常に簡単に雷19を溜めることができ、これを生かした構築は実際に何度かフリプで採用したことがありました。

しかしこの構築、悲しいことに非常に勝率が低い構築でした。確かにゲージを最大値まで溜めきることは出来るのですが、そもそも衝音晶込みでの天雷ラインまでライフを削りきることすら難しく、いつも苦しい戦いを強いられていました。またこの構築は正直なところ、目標の雷19ですら余裕で達成してしまうレベルで過剰なゲージが湧きます。しかし、後の天雷の事を考えると迂闊に暴風や陣風祭典儀で雷ゲージを浪費することも出来ませんので、やはり打点が足りません。

これらを踏まえ、当日この構築を使うことは無いだろうと薄々察しながら前日練習でもこの構築を使いました。そして無事敗北したため当日この構築を使うことは無いだろうと95%くらい腹は決まってました。しかしその感想戦中、ある天啓が脳内に降りてきます。

 

「知恵入れた結果打点が足りないなら素直にサイネの赤札全部積めば良いのでは?」

 

正直今までこの発想が下りてこなかった自分を小一時間ほど問い詰めたいところですが、信じられない事にたったこれだけで今まで抱えてた課題をおおよそ解決してしまいました。正直知恵無しでもレンジロックは成立していたため、この枠が1枚減ったところでロック能力はほとんど落ちず、純粋に打点だけ上げることに成功しました。

勿論それでも当日この構築を積極的に使うつもりはありませんでした。しかし、素直に殴り合った時に分が悪そうで、かつ減衰対応が少ないような相手には採用する可能性があるかもしれない、と思えるくらいにはこの構築を信じてみようと思いました。

そしてこの一回戦、その対象の二柱が目の前に来ました。これは腹を括って天雷構築を使うしかないでしょう。

 

 

※一回戦に対戦状況については既に記憶が怪しいので試合の雰囲気だけお楽しみください

 

試合は1T目に双方が大嵐を発動。相手は風を3つを上げてきたのでこの時点でほぼ壬葛雷螺風神爪の構築だと判断します。2T目に一歩だけ歩いてきた相手に対してこちらは2宿し音無から衝音晶で下がります。返しに相手が少しだけ前に歩いてきたので、返しに前進から薙八方でライフを奪い、出来たダストで圏域を張ります。*3返しに相手は設置誘導から気合で前に来て風神爪を振ってきますがここは見切りで捌きます。

その後2巡目に薙切り八相八方をしっかりあててライフを更に獲得。このあたりで既にライフ・ゲージ共にリーサルが見えてきます。この間も相手は風走り、誘導、暴風、鋼糸を中心に攻めてきますが、八相下での守りも堅く、適度に攻撃をフレアを溜めつつ致命傷となる攻撃だけは捌き続けます。

最後は衝音晶の1/-と天雷(雷15)の合わせ技でオーラ4とライフ5を削り切ってリーサル。幸先よく一回戦勝利となりました。

 

 

前編はここまでとなります。正直記憶があいまいでまともなレポートになってなくて申し訳ありません。

ですがご安心ください。後編となる二回戦から先の試合は全試合アーカイブが残っています。という訳で後編は実際のアーカイブと比較しながら解説していきたいと思います。

 

 

*1:実際対面した相手ほとんどに弱い二柱だと思われていましたし、やっててもヌルっと勝つことが多くて気持ち悪かったのも要因です

*2:実は大会一週間前に別のウルトラCが発見されたのですが、最終的に検討時間と信用の観点から薙嵐面を選びました。

*3:このあたりの折衝からうろ覚えですが、圏域でダストで下がったところは確実です